今年度の長門市住まい快適リフォーム助成事業が始まりました。
リフォーム工事金額の2割(上限10万円)まで補助金を出していただけます。
断熱改修工事を併せて行う事で最大10万円加算する事ができます。(工事金額の1割)補助金の上限額が昨年に比べて半額になってしまいましたが、利用できる住宅の件数は増えると思います。ぜひこの機会にリフォームの検討をよろしくお願いします。
国が行っている住宅省エネ支援事業との併用はできないので注意して下さい。
TOTOのタンクレス便器・ネオレストが8月にフルモデルチェンジを行います。
写真は新しくラインナップに加わったLSタイプです。一見した印象は「余分な線が少なくとてもスマートなデザイン」です。
これまではサイドカバーに継ぎ目があったのですが、陶器が延長されてすっきりとし、機能部にあった脱臭用のルーバーも無くなっています。
外観だけでなく、進化した機能も紹介しましょう。今回の目玉機能は「便座きれい」です。
説明書を読んでみると比較的汚れやすい便座裏の先端部分を「きれい除菌水」のミストで漂白・除菌するのだそうです。確かに掃除の際に便座を持ち上げて裏側を見ると汚れている事は・・・結構有ります。なので、これは潜在的な需要が多かった機能だと言えます。
これまでは「便器きれい」機能で便器内にきれい除菌水のミストを吹き付けていました。同じ様にミストを便座の先端に飛ばすと便器の前端部がびしょ濡れになるのではないでしょうか?調べてみると高級グレードに付いていた温風乾燥機の気流で「便器きれい」のミストよりさらに細かいミストを便座裏先端まで浮遊させて付着させるのだそうです。 それなら便器の前端部がミストでびしょ濡れになる事はなさそうです。
他のモデルAS・RSタイプも同様にデザインが進化しています。これまではサイドパネルと陶器部の境界部分と機能部の大きさが一致していなかったのですが、機能部が小さくなったので境界部分のラインと一致させてノイズの少ないデザインになっています。
新旧の側面図を比較してみるとよく分かります。機能部が小さくなりルーバーも無くなっています。細かいところでは便座の厚さも10mm薄くなっています。なので座った感じが少し違うかも。小さくなった機能部との調和を考えてやむをえずこうなったのでしょう。
新機能を追加し、薄型デザインとする為にすべての部品を徹底的に小型化したそうです。たとえばノズルは従来はまっすぐ伸びていたものを湾曲型にすることで高さを30%抑えているそうです。
上が新型、下が従来型ですが、わずかに湾曲している事が分かると思います。
大きく宣伝されてはいませんが画期的な改善があります。除菌水を使った「においきれい」機能ですが、これまでは毎月「においきれいカートリッジ」を水洗いする必要がありましたが、今回の製品には「においきれいカートリッジ」が付いていません。もっとカタログでアピールすべきだと思います。
だけど残念な点もあります。脱臭機能のフィルターですが、今までは便器の外側から脱着できたのですが今回から便器の内側から脱着する作りに変わっています。外部に余計な線を設けたくなかったのとコンパクトにする為仕方がなかったのでしょうが、これだけは以前の方が良かったです。
こちらは以前のネオレストです。
こちらは価格表です。LSタイプとASタイプの価格差は同機能の機種で比較すると38,000円になっています。給水部は露出なので止水栓の位置は既設のままで大丈夫なのが幸いです。オート開閉が省かれて297,000円になったRS1にも注目です。
すばらしいデザインのLSタイプですが難点をひとつ。重量が50.4kgと他のネオレストより10kg重い事です。運搬には2人でないと無理でしょう。
今年度の長門市健幸住宅推進事業が始まりました。
今年度もリフォーム工事金額の2割(上限50万円)まで補助金を出していただけます。
弊社も毎年利用させていただいていますが、「健幸住宅」という事で、リフォーム工事全般ではなく、断熱リフォームだけ補助対象となるので注意が必要です。
浴室リフォームの場合では、既設がタイル張りの浴室→システムバスへのリフォームでも、システムバス本体へ天井・壁・床に断熱措置を施し、尚且つ暖房換気扇を備え、窓もペアガラス等で断熱性能基準を満たしていないと補助対象にはなりません。
こちらは付帯工事で給湯器の取替や脱衣室の内装工事等は補助対象にはならないのでご注意下さい。
予算も限られていますので、申請は早めに行われる事を強くおすすめします。
経験豊富な弊社スタッフがしっかりとサポートさせていただきますので、よろしくお願いします。
今年度の長門市健幸住宅推進事業が始まりました。
今年度もリフォーム工事金額の2割(上限50万円)まで補助金を出していただけます。
弊社も毎年利用させていただいていますが、「健幸住宅」という事で、リフォーム工事全般ではなく、断熱リフォームだけ補助対象となるので注意が必要です。
浴室リフォームの場合では、既設がタイル張りの浴室→システムバスへのリフォームでも、システムバス本体へ天井・壁・床に断熱措置を施し、尚且つ暖房換気扇を備え、窓もペアガラス等で断熱性能基準を満たしていないと補助対象にはなりません。
付帯工事で給湯器の取替や脱衣室の内装工事等は補助対象にはならないのでご注意を。
予算も限られていますので、申請は早めに行われる事を強くおすすめします。
経験豊富な弊社スタッフがしっかりとサポートさせていただきますので、よろしくお願いします。
国交省にて「グリーン住宅ポイント制度」の創設が発表されました。
制度の内容はほぼ以前の「次世代住宅ポイント制度」と同様に対象工事にポイントを発行するものとなっています。
断熱改修かエコ住宅設備のいずれかが必須なのも以前と同じで、発行ポイント数も同じです。
浴室とトイレのリフォームに活用すれば下図の例の様にポイントが取得できます。
今回は家事負担等軽減に質する設備の設置(食洗機・宅配ボックス等)にはポイントが発行されません。
取得したポイントの交換対象は省エネ・環境配慮に優れた商品等の購入や家事負担等軽減に質する工事の代金に充当する事ができます。
ポイントの発行対象は令和2年12月15日から令和3年10月31日までに契約を締結した新築・リフォーム工事・既存住宅の購入となります。
パナソニックから来年の2月に新型アラウーノS160が発売されます。
今回の新機種の目玉はスタンダードグレードの機種に便フタのオート開閉機能が搭載された事です。
単純に便フタが開閉するだけではなく、新型コロナウイルスの感染予防に配慮した便フタを閉じてから洗浄を行う「クローズド洗浄モード」を備えています。
その他にも嬉しい改善が多数施されています。例えばこれまで本体側面に付いていたタンクへの洗剤の補充が・・・
今回は上級グレードと同様タンクが本体上部に移動したので作業が格段にラクになりました。
洗浄ノズルもこれまでは樹脂製でおしり用・ビデ用別々だったものが・・・。
こちらも上級グレード同様の掃除がしやすい内部で洗浄口が切り替わるステンレス製となりました。
細かいところでは洗浄水量が大5.5L、小3.8Lだったものが大5.0L、小3.6Lに減っています。見逃されがちですがタンクレストイレへの取替を検討する時に肝心な使用水圧もこれまでの0.07MPaから0.05MPaへと内蔵ポンプで圧送する方式のTOTOのネオレストと同等の数値に改良されています。
価格は259,000円(税抜)とオート開閉機能付のタンクレストイレとしては破格です。オート開閉・オート洗浄のおかげで便器本体には全く触れずに済みます。
↓アラウーノをさわらずに使えるか?試してみたパナソニック公式の動画です。
TOTOから来年の2月に新型の壁掛けトイレが発売されます。
床の掃除がしやすいフローティングデザインになっています。
見た目はタンクレスタイプのネオレストをフローティングデザインにした様に見えますが、実際は後方のキャビネット内にタンクを収納しています。ウォシュレットも専用品ではなく通常タイプの6種類が選択できる様になっていて、将来的なメンテナンス費用の負担も減らせる設計となっています。
取付の際には人間+便器の重量を背後の壁で支えなければならないので壁の補強が必要になります。従来のフローティングデザインの便器の周囲の壁(3方)の補強用件は12mmの合板1枚でありました。
新型は背後の壁に合板3枚重ねの施工が必要となっています。キャビネットがスリムになって横壁からの支持ができないので、やむをえず背後の壁の補強要件が厳しくなったという事でしょう。
室内の間口も750mm~960mmという制限がありますので、車椅子も入れそうな広さのトイレには設置ができないという事になります。
排水芯は120mmとなっています。背後の壁厚が最低36mm必要なので、従来の200mmでは排水管位置の変更をせざるを得ないし、200ー36≒160では中途半端なのでネオレストや他社の便器と互換性のある120mmになったのでしょう。便器先端の位置はピュアレストEXと同等の760mmになっています。
これまで最低でも415,700円(税抜)だった壁掛けトイレが298,000円(税抜)から購入可能になった事は朗報です。壁の補強や取替費用は特殊な構造の為割高になりますが、長期的な家事負担の軽減は見逃せないものがあります。
パナソニックのエコキュート専用アプリ「スマホでおふろ」のサービスが10月より始まります。
先行しているTOTOや長府製作所と同様な機能を備えていますが、パナソニック製エコキュートの「ぬるめ」も設定できる独自の優れた機能「温浴セレクト機能」がアプリで操作できないのは?です。
スマホで事前に設定しておけば、ちょうど良い湯加減で入浴する事ができる正にスマホ操作にうってつけの機能だと思うのですが・・・。
ただ、複数の登録では設定の変更はオーナーの承認が必要になるので、そのあたりが装備していない理由なのかもしれません。
反対に「これはいい!」と思ったのはエラー通知の機能が備わっている事です。深夜の湯沸かし時に故障するケースが比較的多いので、朝忙しい時に気付かず、帰ってからお湯が沸いていないという事が有りますので、スマホの画面でいち早く故障を確認できるのは他社に無い優れた機能だと思います。
アプリの通知をONにしておくとアプリ画面を開いていなくても通知が確認できるそうです。
システムバスに備わった住宅設備機器がスマートフォンで遠隔操作ができるというものです。
浴室暖房乾燥機「三乾王」・暖房換気扇・洗面所暖房機・おそうじ浴槽が遠隔操作できるようになります。クリックすると「つながる快適セット」の説明動画を見る事ができます。
それだけではなく、メーカーや機種は限られますが、給湯器とエアコンも操作可能になります。
確かに便利ですが、給湯器のメーカーや機種が限られてしまうのは?なところではあります。(おそうじ浴槽と通信できる給湯器よりは種類が増えましたが)
特にエコキュートが操作できないのはもったいないし、普段遠隔操作で便利なのは「お湯はり」と「追いだき」なのでは?と、思ったところで気が付いたのは先日紹介した長府製作所の「おうち快適アプリ」はエコキュート・灯油ボイラー・ガス給湯器とほぼ全てのタイプの給湯器が操作できる上にエアコンまで操作できる様になっているという事です。(給湯器はフルオートタイプ等に限られますが)
という事はTOTO製システムバス「つながる快適セット」+長府製作所製給湯器「おうち快適アプリ」の組み合わせなら現実的なお風呂の遠隔操作が実現できるという事です。
「おうち快適アプリ」はスマートスピーカーがあれば音声操作ができるので、そういった使い分けも良いかもしれません。
TOTOでも採用しているノーリツ製のおそうじ浴槽もシステムバスのオプションで選べるので、いずれ長府製作所製のシステムバスがIoTに対応すれば全ての機器が同一メーカーで選択できるので、故障時も対応しやすくお客様にもメリット大だと思うのですが・・・
下図のように灯油ボイラーだけでなく
エコキュートも
ガス給湯器も。
エアコンも操作が可能になります。
先日浴室のリフォーム施工例で紹介させていただいた、脱衣室のエアコンも長府製作所製ですので、もしもシステムバスがIoT化されていれば、浴室と脱衣室の空調が同時に操作できて、とても便利だったと思います。
色々と難しいとは思いますが、業界で規格を統一していただいてお客様が自由な組み合わせを選択できる様になってほしいです。
室内の温度変化をもたらすのは主にサッシの断熱性能が不足している事が原因になっています。
最近ではガラスも複層ガラスが用いられる様になりましたが、枠をアルミ製→樹脂製に替え、ガラスも複層ガラスを金属膜でコーティングしたものに替えれば大幅な性能UPが期待できます。
部屋毎にガラスの仕様を変える事で更に快適な住宅になります。
金属膜を複層ガラスの室外側へコーティングすると遮熱性が向上し、夏の日差しや西日が気になる部屋へ取り付けるのに最適です。
金属膜を複層ガラスの室内側へコーティングすると、室内の熱を逃しにくくなり、冬場の寒さが気になる部屋へ取り付けるのに最適です。
最近の情勢の中でもっと自宅で過ごす時間を快適にする為のリフォームを紹介していきます。
第一回は「タッチレス水栓」です。
家へ帰ってする事といえば、まずは「手洗い」ですが、レバーをひねれば水が出るとはいうものの、このご時世では、レバー本体も使用した後に水で洗わなければ心配です。しかし手間がかかりますし、家族全員に徹底させるのも難しいところです。
そこで写真のような「タッチレス水栓」であれば、手をかざすだけで水栓に触れずに吐水と止水を行ってくれるので大変快適です。
上の写真の水栓はキッチン用ですが、こちらはより使用頻度の高い洗面化粧台用です。
こちらはAIスピーカーで作動する水栓です。音声で「水を出して」「水を止めて」「水を何ミリリットル出して」「水を何秒出して」といった操作ができます。
今後最も性能の進化が期待できる製品です。
今年度の長門市健幸住宅推進事業が始まりました。
リフォーム工事金額の二割(上限50万円)まで補助金を出していただけるという大変ありがたい事業です。
弊社も毎年利用させていただいていますが、「健幸住宅」という事で、リフォーム工事全般ではなく、断熱リフォームだけ補助対象となるので注意が必要です。
例えば浴室リフォームの場合、既設がタイル張りの浴室→システムバスへのリフォームでも、システムバス本体へ天井・壁・床に断熱措置を施し、尚且つ暖房換気扇を備え、窓もペアガラス等で断熱性能基準を満たしていないと補助対象にはなりません。
しかも付帯工事で給湯器の取替や脱衣室の内装工事等は補助対象にはなりません。
中途半端な断熱リフォームでは「健幸」にはなれないでしょうから、当然の対応だと思います。
予算も限られていますので、申請は早めに行われる事を強くおすすめします。
経験豊富な弊社スタッフがしっかりとサポートさせていただきますので、よろしくお願いします。
システムバスが注文できるかどうか心配をされている方もいらっしゃるかと思いますが、TOTOや長府製作所のシステムバスの納期は今のところ暖房換気扇も含めて問題ありません。ただ念のために早めの発注が望ましいとは思います。
「おうち快適アプリ」という名称で、各種給湯器やエアコンの操作や状態表示ができるようになっています。
同様な機能はすでにノーリツやリンナイで導入済ですが、両社は対応機種がガス給湯器のみなのに対して長府製作所ではエコキュートと石油給湯器・(冷)温水熱源機まで対応範囲を拡げているところに優位性があります。
システムのイメージは下図のとおりです。スマートスピーカー(Amazon Echo,Google Home)にも対応します。
わざわざリモコンまで足を運ばなくても部屋の中あるいは外出先からでもスマートフォンやスマートスピーカーで操作ができるという事です。
特にふろリモコンでしかできない追いだきの機能は便利ではないでしょうか?頻繁に変化するリモコン操作になじめない高齢者と同居されている方はインターホンで湯加減を確認して入浴されている方の代わりに追いだき操作を行う事も可能です。
エアコンも遠隔操作が可能ですが、将来的に暖房換気扇等も操作可能になれば居室から入浴前に脱衣室や浴室を事前に暖める事ができるのでヒートショック予防に効果的です。
又は外出先からお湯張りの操作をして、帰ったらすぐに入浴する事も可能です。
すでにエコキュートはHEMSに対応済みでスマートフォンでの操作は可能でしたが、有線LANでの接続や別売基板セットの取付など導入するには敷居が高い状況でした。
今回の改善で一気に石油給湯器・ガス給湯器まで対応機種が増え、専用リモコンから無線で繋がるのではるかに導入がしやすくなりました。
このように実家の給湯器に設置すれば、利用状況を確認する事もできます。
リモコンは先日導入されたタッチパネル方式のリモコンに無線機能を内蔵させたものです。
こちらはパナソニックのエコキュートに備わっている「温湯セレクト」機能です。熱交換機を利用して浴槽の温度を循環させて調整するので、無駄がありません。(ぬるめは熱回収の応用)現状でも長府製作所のエコキュートは保温と追いだきはできますが、ぬるめに調整する事はできないので、こういった機能を足してもらえばさらに便利になると思われます。(ecoとく付きの機種は対応可能なはず)
これからアプリも順次アップデートされて使いやすくなるでしょうから楽しみです。
外国製にひけをとらないスマートなデザインで掃除もしやすそうです。新規に取り付ける分には問題はないのですが、取替時には少々注意が必要となります。それは・・・
既設の配管が新しく、脚の取替に支障が無ければ良いのですが、特に給湯用の銅管は最初の水栓の取付時にねじられている事が多く、なおかつ古い状態であれば取替時にさらにねじる事で亀裂が入る可能性が高いので、既設の脚を残して新しい水栓に取り替える事が時々あります。
今回TOTOのシャワー水栓はグローバルスタンダード化の流れを受け、ヨーロッパ規格に基づき接続脚の芯間寸法が90mmから150mmに変わり、なおかつナットが脚側でなく本体側に付くようになりました。
今までは既設の脚をそのまま使用できたのですが、規格が変わってしまったので、下図のようなアダプターを使用しなければならなくなりました。
取付後はこのような状態になります。アダプターの価格は高く、凸凹が多いので掃除がしずらくなります。水栓の位置も高さで28mm上昇し、手前には50mm出てくる等色々と問題も多く、お客様には申し訳の無い思いをしていました。
現場の声が届いたのか、最近新しいアダプターが発売されました。
こちらのアダプターを使えば手前に33mm出てくるだけで、見た目もすっきりします。
費用的にも従来6,500円×2個必要だったものが4,300円×1個で済み、負担が少なくなりました。
ヨーロッパ規格のシャワー水栓は今のところTOTOだけですが、これからは他のメーカーも切り替わっていく事が予想されます。
ノーリツから発売されているユパティオヒロイはそういった増築にかかる費用を最小限に抑えるために工夫を凝らしたシステムバスです。
床から屋根にわたる「専用出窓」を開発して基礎・外壁・屋根工事を行わなくても浴室空間を広くする事ができます。
元々1坪タイプが設置可能な浴室でも脱衣室が狭くて洗濯機が置けない場合はこのシステムバスを活用する事で洗面化粧台と洗濯機を設置する事が可能になります。
又は廊下側に小規模な収納スペースを設ける事も可能になります。
ただしどんなケースでも拡張できるわけではありません。
下図のように浴槽の長辺方向が伸ばせない間取りや、隣の部屋が出っ張って入隅になっている場合は出窓が設置できません。
出窓上部やサイド部にもガラスが付いているので、非常に開放的な雰囲気になります。
この写真からも開放的な雰囲気が伝わってきます
断面図を見ていただくのがどういう風に工夫を凝らされているのかが一番分かりやすいと思います。
と、ここまで紹介してきて恐縮ですが、ノーリツは2020年6月末をもって住設システム分野から撤退する事を発表しています。
しかし、こういったすばらしい技術はいずれ他社からより洗練された形で引き継いでいかれるのではないでしょうか?その為にも紹介される機会は少しでも多い方が良いはずだという思いで紹介をさせていただきました。
安心・安全・快適に入浴できるベンチカウンタープランです。
↓ベンチカウンターの紹介動画と実物の360°写真です。
ベンチから座ったままで安心して浴槽に出入りできるだけではなくて、浴槽本体も専用デザインとなっており、安全性を高める様々な工夫がされています。
移動用には背もたれ兼用のバックレストが付いています。
パナソニックのシステムバス・リフォムスに付いている手すりの形状と非常によく似ています。
ベンチカウンタータイプといえば、弊社の施工例でも紹介させていただいておりますが、TOTOのサザナが有名でしょう。
カラーのせいかやたらと高級感を漂わせていますが、標準仕様の価格はユメリアとほぼ同じです。
ユメリアとサザナの違いを比較してみましょう。
ユメリアの平面図です。浴槽内に手すりは付きませんが、内部の凹んでいる部分が手を置いてささえる事ができる形状になっています。
浴槽の縁に座りやすいようにわざわざ排水用のボタンも中央に移動させています。
サザナの平面図です。上図と左右が逆ですが、浴槽に滑り止め効果のあるステップが付いております。
ユメリアの断面図です。浴槽のまたぎ高さが415mmで、深さが450mmなので高低差が35mmとなり、出入りがスムーズに行えます。
サザナの断面図です。浴槽のまたぎ高さが420mmで深さが500mmなので高低差は80mmとなります。このあたりは排水口の位置を移動してまで浴槽の深さにこだわったユメリアが有利です(ユメリアの他のプランでは浴槽の深さは480mm)。
こちらは2008年初登場のTOTOスプリノシリーズのベンチカウンタータイプです。以前からもベンチ状のカウンターが付いたシステムバスは様々なメーカーから販売されていましたが、シートを付けて「座ったまま」浴槽へ出入りできる機能をうたったシステムバスはこれが最初だったのではないかと思います。
この頃は安心して入浴できる事が最重要だったようで、浴槽の長さを短めにして、入浴後に体が滑り込まない様な配慮がされています。
ちなみにサザナの上級グレードのシンラでは「コンフォート」ベンチという名称で画像の様に浴槽とつながっておらず、バリアフリーの機能より快適性を重視したデザインとなっております。
その後TOTOのQ&Aコーナーを確認すると、ゆるリラ浴槽に関する項目が追加されており、そこには「ゆるリラ浴槽はファーストクラス浴槽の思想を受け継ぎながらも形状は大幅に異なります」と掲載されていました。
以前は断面図を見ただけで形状はほぼ同じだろうと思いこんでいましたが、「大幅に」と書かれていると気になります。そこでカタログの資料で確認をしてみました。
まずは新型サザナ 1616サイズのゆるリラ浴槽からです。
浴槽の形状と各部寸法は以下の様になります。※()内の寸法は1717サイズのものです。
次はシンラ 1616サイズのファーストクラス浴槽です。標準はステップなしですが、サザナのゆるリラ浴槽に合わせてオプション仕様のステップ付きで比較をします。
浴槽の形状と各部寸法は以下の様になります。※()内の寸法は1717サイズのものです。
クリックするとファーストクラス浴槽の説明動画を見る事ができます。
図面を重ねてみると違いが良く分かります、まずは平面図から。
青色がサザナのゆるリラ浴槽ですが、少しスリムな形状で、ステップの奥行も違います。
ヘッドレストがないせいか首まわりのサポート形状も大きく異なります。
次に断面図で比較をします。
ゆるリラ浴槽はステップ部分の奥行が長い分、背もたれがファーストクラス浴槽より後退しています。入浴姿勢の安定性をより重視したためかもしれません。
ファーストクラス浴槽はステップの奥行も短めで、ヘッドレストがある分よりリラックスした姿勢がとれるようになっていると言えるでしょう。
浴槽の形状の違いをまとめると、ゆるリラ浴槽はこれまでステップが付いていたラウンド浴槽に変わる基本仕様になった関係か、安定性重視の形状となり、ファーストクラス浴槽はプレミアムグレードらしくより「気持ちよさ」を重視した形状になっています。
それにしても、Q&Aコーナーに気が付かなければ「ゆるリラ浴槽とファーストクラス浴槽の形状はほぼ同じですよ」とお客様に伝えてしまうところでした。
先日TOTOのタンクレス便器・ネオレストの非常に凝った洗浄方式を紹介させていただきましたが、タンク式便器のピュアレストEXも来年2月発売の新型ではよく似た洗浄方式に変わりました。
実物を見る機会があったので確認をしてみました。確かに吐水口は後ろ側に移動しています。
カタログ写真では写っていませんが、前側にもう一つ吐水口が付いています。カタログにも「2つの水流」でしっかり洗浄と書いてあります。
水流の経路は恐らくこんな感じなのでしょう。良くも陶器でこのような精密な造形ができますね。
下の画像がネオレストの吐水口です。こちらは吐水口は一か所のみです。
吐水口のレイアウトはなぜ違うのでしょう?ネオレストでは水圧に左右されるタンクレストイレの弱点を克服するために吐水口からの水流は「洗う」だけで、勢いの弱った水流は内蔵ポンプで加圧して「押し流す」仕組みになっています。なので、吐水口は一か所ですむのだと思われます。
「洗う」は結構おとなしく流れるのですが、「流す」は「押し込む」といった感じで結構勢いが強く、緻密に制御されている精密機械のような高級感を感じます。
ピュアレストEXはタンクに溜めた水を二か所の吐水口からの水流で汚物を結構勢いよく「洗い流し」ます。
画像は最初のピュアレストですが、元々はこのような位置に吐水口が付いていました。最初画像を見たときは今回の改良でネオレストと同じ一か所の吐水口になったのか?と思いましたが、やはり節水タイプのタンク式では二か所吐水口を設けないと洗浄性能は満たせないようです。
もうひとつの大きな変化は吐水口の位置を変えた事で便器の前側での洗浄水の勢いが抑えられるので、水はねの量も減りフチの返しも小さくなり掃除がしやすくなりました。
こちらは以前のピュアレストEXの特徴説明です。同じ「フチなし形状」・「トルネード洗浄」でも形状が違うのが良く分かります。
断面図でフチなし形状の比較をしてみましょう。まずは現行型、結構フチの返しが目立ちます。
こちらはネオレストの断面です。ボウル面の形状は違いますが、フチの返しの小ささは同じ位です。
新たなリラックス機能が標準装備になりました。「リゾートバブル」と呼ばれる大きな泡で全身を刺激し、短時間の入浴でもしっかり体を温める事ができるのが大きな特徴です。
効果はゆっくり効いてくるけど、入浴後も効果が持続するという対照的な効能の「酸素美泡湯」(オプション装備)との併設も可能との事です。
↓リゾートバブルの紹介動画です。
地味だけれど見逃せない追加項目がこちらです。壁柄に「プレミアムグレード」より上級の「スーパープレミアムグレード」が加わりました。
どこが注目かというと、これまでどんなに高級なグレードの壁でも不可能だった壁柄の連続を表現する事が可能になった事です。
目地が有るとはいえ、隣同士の柄がずれている様子は高級グレードとしては見過ごせない部分ではありました。
制作工程上どうしてもできなかった壁柄の連続性をまさにオーダーでパネルにインクジェットで一枚一枚印刷をする事で実現しています。(見事に壁柄が連続している最初の画像を参照)
最後に将来大きな発展が見込まれる個所を紹介しましょう。浴室の様々な機能が一つの「液晶リモコン」に集約されました。
多分今後はパナソニックがくらしの統合プラットフォームとしてすすめている「HOMEⅩ」にしたがい、給湯器の制御やインターネット等様々な機能を取り込んで単なるリモコンから多機能なディスプレイへと進化していくはじめの一歩なのではないかと想像しています。
↓リモコン操作の具体例です。こういう事はやはり動画でなければ分かりにくいですね。
最大の特徴は浴槽が上級グレード・シンラの「ファーストクラス浴槽」と同等の形状の「ゆるリラ浴槽」に変わった事です。
これまでシンラで「ファーストクラス浴槽」を体験されたお客様から「とてもリラックスできる」とご好評をいただいていたので、より手頃な価格帯のサザナで同じデザインが選べるようになった事は非常にありがたいです。
実際にシンラの浴槽の形状をサザナの浴槽の断面写真と重ね併せてみるとほぼ同じ形状だという事が分かります。そしてこの入浴シルエットを見て思い出した画像があります。それは・・・
TOTOが2017年に発表した浴槽「フローテーション・タブ」の入浴画像でした。
浴槽につかるよりは、シャワーで済ますことが多い海外に「ただのバスタブではなく、お湯の浮力を生かしたリラクゼーション装置として見せれば、日本の入浴文化を発信しやすいと考え」作製したそうです。
「ゆるリラ浴槽」につかったときの姿勢は下図の中間に近いものだという事が分かります。
そしてこれが「フローテーション・タブ」の本体です。この形状を見るとこれをそのままシステムバスの浴槽のデザインとして落とし込むのはさすがに無理だなと思います。
これを違和感の少ない形状にまとめたのが「ファーストクラス浴槽」や「ゆるリラ浴槽」なのでしょう。普及し、モデルチェンジするにつれて少しづつオリジナルのデザインに近づいていくのかもしれません。
他の箇所もより使いやすさを追求した、きめ細かい変更が行われています。シャワーバーはアーチ型となり、座ったときに手元に近くなるデザインになりました。
カウンター正面に付いていた収納棚は側面に移動し、出し入れがスムーズになりました。
シャワー水栓の形状も変更され、ボトルなどの一時置き場としても使えるデザインになりました。
ほっカラリ床のパターンもシンラと同じ高級感あふれるデザインになりました。細かいことですが、浴槽とカウンターの色も低彩度化されて落ち着きを増しています。
だれもが気になっているのは、余剰電力の買い取り価格でしょう。中国電力では7.15円/kWhで買い取るとの事です。買電価格との差に驚いてしまいますね。
そして「お預かりプラン」(こちらが「仮想蓄電」サービスです。)に加入すると、昼間時間の余剰電力を預かったとして「プレミアムポイント」に、預かった電力を夜間電力へ使用した電力を「ボーナスポイント」としてそれぞれ1kWhあたり1ポイントとして加算する内容となっています。現金ではなく「エネルギアポイント」で進呈となるので、7.15円+約2ポイント/kWhになります。
当初「仮想蓄電システム」と聞いてときには、昼間の余剰電力を「預け」、夜間で使用した電力の一部とみなし、相殺してもらえるのかと期待をしていましたが、そんなに甘くはなかったようです。けれど他社の様な別途サービス料金は不要なので分かりやすいとは言えます。
では余剰電力を蓄電池に溜めて夜間電力として使用した場合の方が経済的なメリットは大きいのでしょうか?比較リスト(1年間分での比較です。)によると設置コストの方が蓄電池への充放電による節電分より高く、経済的にはマイナスになってしまうそうです。(蓄電池の設置工事を含んだkWh当たりの単価はもっと高くなるので、リストに表示されている金額よりも実際はもっとマイナスになるものと予想されます。)
参考までに東京電力の「再エネおあずかりプラン」も紹介しましょう。こちらは余剰電力を250kWhまで使用した時間帯の単価で計算し、相殺してくれます。
それ以上の余剰電力の単価は8.5円/kWhとなっています。一見おトクそうなプランですが、別途月額4千円のサービス料金が必要となります。(多分この4千円が250kWh分を時間帯の単価で買い取っても実際には8.5円/kWhに近い金額に近づける為の調整費なのではないでしょうか?)
実質8.5円プラスの売電単価となり、ポイント制ではないので、利用者によってはメリットが高いように見えます。しかし4千円払って仮に余剰電力が500kWhあっても月572円の差なので標準プランを利用される方が大半なのではないでしょうか?。
572円の差が出てくるのは300kWh位からで、それ以上いくら余剰電力が増えても572円以上にはなりません(250kWh以上の買取金額はどちらも8.5円/kWhなので)し、発電量の少ない月は標準プランより買取金額がかなり下がってしまいます。
これだけ余剰電力の価格が下がってくると、これまで夜間電力で使用していた給湯器を晴天時に使用する等余剰電力を上手に利用する家電が増えてくるのかもしれません。
先日TOTO便器のフチなし形状についての記事を書きました。その後最上位機種のネオレストのフチなし形状について分かったことがありますので追記します。
ネオレストとタンク式便器ピュアレストのフチなし形状の違いを説明します。ピュアレストのフチなし形状は真ん中の「返し」の有る形状ですが、ネオレストの新フチなし形状ではほぼ「返し」がなくなっています。
初期のトルネード洗浄では吐水口からの洗浄水がカーブのきつい便器の先端を回るために「返し」をつけて水の飛び出しを防ぐ必要があったのだそうです。
ところが新トルネード洗浄では吐水口を逆向きに変更し、カーブのゆるやかな便器の奥を回るようになったため、「返し」を設ける必要がなくなりました。
と、言葉で説明するのは簡単なのですが、洗浄水の勢いを落とさないためには導水路をUターンさせて短くせざるをえず、その形状を陶器で再現するのには高度な解析と生産技術が不可欠となります。
写真の「Uターン導水路」の断面からだけでもその困難さが想像できます。
ネオレストの洗浄水量は大3.8Lとタンク式と比べて1.0Lも少ない超節水便器です。「フチがなくなった代わりに節水性能は退化しました」というわけにはいかないので、綿密なシミュレーションを繰り返し、現在の形になったそうです。
ちなみに大3.8Lが実現できたのはウォシュレットからの除菌水散布による「便器きれい機能」で便器が汚れにくくなった事も貢献しているそうです。
前回の記事で「近い将来新しい形状に変わるか?」と書きましたが、とんでもない勘違いで、タンクレストイレではすでに解決済でした。
しかし、タンク式ではこのような凝った洗浄方法は難しいでしょう。発想を変えた全く新しいかたちの洗浄方式を開発中なのかもしれません。
パナソニックのミドルグレードのシステムキッチン・ラクシーナは約9%の価格UPです。
(旧価格:標準ガスコンロプラン・扉グレード10・シルバー色ストッカー 792,500円→新価格:864,400円)
※TOTOシステムキッチンの価格改定は有りません。
TOTOのシステムバス・サザナは約5%の価格UPです。
(旧価格:Tタイプ・1616 1坪サイズ 876,000円→新価格:916,000円)
パナソニックのシステムバス・オフローラは約10%の価格UPです。
(旧価格:1616 1坪サイズ 885,000円→新価格:970,000円)
TOTOのタンクレストイレ・ネオレストは約6%の価格UPです。
(旧価格:AHタイプ AH1 344,000円→新価格:364,000円)
パナソニックのタンクレストイレ・アラウーノも約6%の価格UPです。
(旧価格:アラウーノL150 タイプ1 330,000円→新価格:350,000円)
せめて新製品に入れ替わるのならともかく、従来製品でこれほどの値上げを消費税UPのタイミングと同時に行われるのは非常に困ります。
総じてパナソニック製品の値上げ幅が大きいので、同社製品でのキッチン又は浴室リフォームを予定されている方は極力9月までの着工をお勧めします。
「最近、発電量がとても少ないのですが故障ではないでしょうか?」
15年前に太陽光発電パネルを取り付けられたお客様から電話があり、早速行ってきました。
モニタを見てみますと
0.2KW?外はよく晴れているのにありえない数値です。
パワーコンディショナは三菱電機のOEM製品で長府製作所のCPC-04M2です。
確か「パワーコンディショナは約10年で取替」とメーカーが言っていたような・・・
「このあいだも売電メーターの取替をしたのに・・・」現在の買電メーターがスマートメーターに替わったら売電メーターは不要になりますよとお客様へ説明をしながら、「もしパワコン取替ならいくらかかるんだろう」と冷や汗ものです。
長府製作所へ確認したところ、三菱電機のメンテナンス担当が確認に行きますとのことでした。
そして結果は・・・センサー基板の交換で発電量が元に戻りました。
パワーコンディショナ本体の取替にはならなかったので、修理代金もそれほどかからず、とりあえずほっとしました。
お客様からよく「うちは井戸水だけどエコキュートは使えますか?」と質問を受けます。
以前は以下のような理由で井戸水でのエコキュートの使用はお断りしてきました。
約9年前に「井戸水対応エコキュート」をいち早く日立がラインアップしました。(下図)
タンクの水の入替を極力減らす事で熱交換機へのスケールの堆積を抑えるといった構成です。
エコキュートでガス給湯器並みの直圧給湯を実現しようとした「ナイアガラ出湯」の副産物なのかもしれません。
けれどタンクの水の入替を極力減らすとはいえ、膨張水が排出された量だけは確実に水がタンクに入ってきますし、タンクの湯と水との熱交換の効率は追焚だけならまだしもボイラーのバーナーと水ほどの温度差が無いためにあまり良さそうには思えません。ので、弊社では採用例はありません。
ところが、2年前に長府製作所から新しい発想の井戸水用エコキュートが登場しました。
一見従来機種と同じに見えますが、「特殊システム」を追加して井戸水内の石灰成分の熱交換器や配管への堆積を抑制しているとの事です。
写真の中央に写っているフィルター状のものが「特殊システム」の部品です。
65番の部品は部品表では「水処理システム」となっています。
内部には写真の様な大小様々なサイズのセラミックボールが入っています。
様々な大きさのセラミックボールが水の勢いで衝突し、水とスケール分をプラス帯電させ、互いが反発しあうことで堆積を抑制させる仕組みとの事です。
気になる製品保証は以下の様になっています。
井戸水なら何でも良いわけではなく、少なくとも水道法の飲用水水質基準に達していないと詰まりに対する3年間無償保証の対象外になってしまうみたいです。
長府製作所は製品化する前に地下水に石灰成分が非常に多く、ボイラーでさえ配管が詰まってしまう事が多い山口県美祢市で数年実証実験を繰り返していたとの事です。
スケール分が堆積されにくいということは当然他の給湯配管や蛇口等にも良い影響を及ぼすとも言えるでしょう。
気を付けなければいけないのは、このシステムは鉄分には効果が薄いので、その場合は使用を見合わせた方が良いだろうとの事でした。
洋式便器の掃除を画期的にラクにしてくれたのが、TOTOが開発した「フチなし形状」ですが、最新のネオレストのカタログをながめて思ったのが「フチの形状がずいぶんとスマートになったな」です。
そしてTOTOのタンク付便器の代表・ピュアレストシリーズ最新型のフチなし形状はこんな感じです。
フチ自体の形状はあまり変わっていませんが、周辺の形状がゆったりしたものに変化していますね。
数年前の旧型はこんな(下図参照)感じで全体の形状にカドがある感じです。最新型はフチ廻りが水流が流れやすいように全体のカドを取り曲率もゆるやかにする改良がされているのが分かります。
洗浄方法も吐水口の数が2つから1つに変わっているのでそちらの影響が大きいかもしれません。それにしても陶器でここまで複雑な形状を作れるのは凄い技術だと思います。
そしてLIXILの最新便器も調べてみると・・・
フチがほとんどなくなっていますね。それではパナソニックのアラウーノはどうでしょう?
結構フチが存在を主張しています。全体の形状も樹脂製の割にはシンプルです。
実際このあたりは各メーカー毎に洗浄の考え方の違いがあるようです。
今や約4L~5Lの節水タイプが標準になったので、少ない水量で勢いを減らさずどうやって便器内部を均等に洗浄するか?
もうひとつ大事な事が。フチなし形状で便器本体の掃除はラクになりましたが、フチの出っ張りが便座裏側への飛び散りへの防波堤になっていた様で、飛び散り対策対策の為TOTOはモデルチェンジ時に便座の裏を特殊樹脂で加工する様になりました。
根本的な解決方法ではありませんので、近い将来新しい形状に変わるか、又は新機能が加わるのかもしれません。
下の写真の壁に取り付けた自在水栓は何の為の物だと思いますか?
先日システムバスの施工業者に「太陽熱温水器専用の単水栓って他社の現場で取り付けたことありますか?」と、聞いたところ、「いやあ、安田さんの現場くらいですね」との返事でした。
え?そうなんだと軽くショックを受けましたが、確かに給湯器に自動お湯はり機能がついている家庭が珍しくなくなったこのご時勢にわざわざ温度が一定でない給湯設備でお湯はりをするのは面倒ではないのかな?とは思います。
それなら太陽熱温水器からの配管を直接お湯はり機能付きの給湯器に接続してしまえば解決しそうなものですが、それができるのは今や一部の給湯専用灯油ボイラーのみとなってしまいました。
以前は普通に接続していたのですが、安全上60℃以上の湯が給水口に入ると使用者が火傷をしてはいけないという事で、給湯混合弁のサーミスタが感知してエラー⇒機能停止になってしまうのです。
メーカーに今後の事を確認したところ、いきなり全ての灯油ボイラーに接続できなくなると取替時に困るお客様もいらっしゃるので、一部の機種で接続可能にしていますが、いずれは全て接続ができなくなるでしょうとのことでした。
ソーラー接続ユニットという内部で60℃以上にならないよう温度調整してくれる機械を接続すれば便利な追焚機能や自動お湯はり機能付きの給湯器に接続できますが、ユニットの価格は加圧ポンプ付きでなんと80,000円(税抜)!!
と、いうことで通常はシンプルに専用単水栓を設けることになるのですが、気になるのはシステムバスの施工業者の言葉・・・最近は太陽熱温水器より太陽光発電パネルを日当たりの良い屋根に設置するので、件数が減ったのか?又は何か他に良い方法があるのでしょうか?
最近のエコキュートには熱効率を高めるために浴槽の残り湯の熱を回収する機能が付いた機種が増えています。
こちらは長府製作所のeCOとくです。
熱を回収する事で次の日のお湯を作る電力を節約する事ができます。
最後は三菱電機のホットりたーんです。
ざっと見ていただくと各社似たような構成ですが、長府製作所だけ異なる点があります。
長府製作所以外は熱交換した後のお湯を貯湯タンク中央付近の中温水層へ戻しているのに対し、長府製作所では貯湯タンク最下部へ戻しています。
他社の中温水層へ戻す方法は貯湯タンクの熱効率を下げる中温水(30℃~50℃のお湯)を適当に攪拌し、熱効率をある程度高める効果が期待されますが、長府製作所はなぜ他社と異なる方式を選んだのでしょうか?
その答えは下図にあります。
給湯器に不可欠な膨張水の逃し弁(貯湯タイプの場合は蒸気圧で貯湯タンクが壊れる)、通常は蒸気をそのまま排出してしまうのですが、それではせっかく使った熱量を一部捨ててしまう事になってしまいます。
そこで、三方弁を用いて湯側を閉じ、水側を開放し蒸気の代わりに水を排出する事でエネルギーロスを防いでいます。
中温水については各家庭でお湯の使用状況が異なるので、タンク内での範囲が定まらず効果もまちまちになってしまう可能性がありますが、膨張水はお湯を沸かす時に必ず発生するものなので、効果が明確です。
熱回収量の目安を唯一グラフで表示できるのもポイントが高いです。
システムキッチンの収納方式は近年引き出し式が主流になっています。確かに奥の方に大きな物を仕舞っても滑らかにスライドするレールのおかげで簡単に取り出す事ができて大変便利なものです。
ただし困った点がひとつあります。それは開き戸に対して虫の侵入を許してしまいやすいという事です。
レールを使っている以上ある程度隙間ができてしまうのはやむをえない事なので仕方がないとはいえますが・・・。
パナソニックのリフォムスではそういった問題に対し改善策を提示しています。(上級グレードのLクラスにもオプションで装着可能)
その名も「ムシスルーキャビネット」
それでは現在引き出し式のキッチンを使用されている方やこれから他社のキッチンの設置を予定されている方はどうすればよいのか?といった疑問が当然生まれてくると思います。
こんな商品を見つけました。
東和産業株式会社さんのシステムキッチン用防虫シートです。
Amazonさんでも扱っています。
奥行が35,45,55cmと3種類あり、様々な引き出しに対応できるようになっています。
ただ、ムシスルーキャビネットと大きく違うところが、前者は効果が10年間続くと説明されていますが、こちらの効果は開封後1年間となっています。
どちらもアース製薬と共同開発した商品なのにどこが違うのでしょう?
引き出しの底とユニットの底板等普段目に触れない箇所との環境の違いが影響しているのかもしれません。
いずれにせよ大変興味深い製品です。これまで「キッチン1機種のみのためにわざわざアース製薬と共同開発したのか?」と思い込んでいましたが、汎用製品があったのですね。
とはいえ他のメーカーでの採用例がないということは何らかの制約があるのかもしれませんね。
先日TOTOのウォシュレットを最新型のアプリコットに交換したところ、「座る部分が小さくなったのではないですか?」と尋ねられました
どちらもTOTOのエロンゲート規格なので、「小さくなっていません、同じですよ」とお答えしましたが、気になって調べてみました
こちらが以前使用されていたウォシュレットTCF671(1998~)です。
幅を比較してみると、図面上の数値では一番奥の幅が410-383=27mm狭いだけですが、仕様図を重ね合わせると、実際に座る部分(青色の部分)は確かに小さくなっています。
ではなぜ小さくなってしまったのか?側面図を見るとその答えが・・・。
座面の断熱性能を向上させる為に座面をフタですっぽりと覆う形式にした為に座面が小さくなってしまった様です。(フタ本体の幅は便器本体に合わせなければはみでてしまうので)
又便座の後半部の形状も全体の高さを抑える為に内部機械のレイアウト変更がされ、後ろ側へせりあがる形状に変更されており、実際に座る事ができる範囲を狭めています。
ゆったりと座りたい!とおっしゃる方にはパナソニックのアラウーノをおすすめします。
弊社の展示会会場での写真ですが、左側2台がアラウーノ、右側2台がTOTOのアプリコットです。一目でアラウーノの方が座面がゆったりしていると感じられます。(それと同時に便座自体が便器よりわずかに小さくなっている事が分かります)
図面で確認しても先端部分の形状がまったく違うことが分かると思います。(TOTOと同様にフタですっぽりとカバーするので、幅自体は同じですが)
初代アラウーノのデザインは有名なプロダクトデザイナーの深澤直人さんですが、どういった経緯でこんなデザインになったのでしょうか?
実はアラウーノが発売される前にシャワレイントレスというタンクレス便器がありました。「ネオヒップラック便座」という名称で長時間座っても負担がすくないとのふれこみでした。
アラウーノはこのデザインを更に洗練させたものといえるのではないでしょうか?
という事で「なるべく大きな便座にゆったりと座りたい」とご希望されるお客様にはアラウーノをおすすめします。
パナソニックからも「スマイル浴槽」という出入りがラクな浴槽がリフォムスシリーズに追加されましたので、紹介させていただきます。
この浴槽の特徴は浴槽フチの中央部を滑らかに低くし、フランジ巾を狭くする為にエプロンの形状も凹ませているところで、よりまたぎやすさを追求したデザインになっています。
なおかつ以前から設置されていた握りやすい形状の「おきラク手すり」との相乗効果で、浴槽をまたぐときに安定した姿勢で出入りができるようになっています。
まずはクリナップ・アクリアバスから またぎ高さ36.5cm、洗い場と浴槽底面の段差は約9cmです。
次にハウステック・フェリテプラス またぎ高さ39cm、洗い場と浴槽底面の段差は0cmです。
以上比べてみると各社の特徴が良く分かります。クリナップ・アクリアバスはまたぎ高さを重視したためか浴槽底面を下げざるをえず、洗い場床面との段差が約9cmと平均的な5~8cmと比較して大きくなっています。(他のシリーズ ユアシスでは段差は約3cmになっています)
そういった事情もあって以前からサポートバーのラインアップが他メーカーより充実していたのかもしれません。
ハウステック・フェリテプラスは洗い場との段差を無くす事を重視した為に浴槽が浅くなったので、入浴時に浴槽に寝そべる角度が浅くなり、体が滑り込まないよう浴槽内に段差が設けられています。
パナソニックは両者の中間的なデザインと言えます。体が滑りこまない様に浴槽の角度をしっかり立て、またぎ高さはハウステックと同等の高さで、洗い場と底面の段差も比較的小さめです。
数値や形状については以上のとおりですが、使い勝手は他にも様々な要素がかかわってくるので、ショールームで実際に体験していただいた上で検討される事をオススメします。
介護保険を使った住宅改修で、またぎ高さを低くするために浴槽を取り替える事例はよくあります。
とはいえ、またぎ高さだけを低くしても今度は浴槽から出るときが大変なので、うまくバランスをとらなければいけません。
システムバスではクリナップがこれまで唯一またぎ高さに配慮したシステムバスを作ってきました。
周囲の高さ44.0cm-7.5cmでまたぎ高さは36.5cmになります。
浴槽の深さは約45cmで9cmの高低差になります。
ハウステックのシステムバス・フェリテプラスはさらに進化して
またぎ高さは39cmで段差0cmです。確かに安全そうです。
手すりも併せて取り付けるとさらに安心して浴槽に入れます。