2020年2月発売のTOTO新型サザナ

来年2月より発売されるTOTOのシステムバス新型サザナの概要が発表されました。


最大の特徴は浴槽が上級グレード・シンラの「ファーストクラス浴槽」と同等の形状の「ゆるリラ浴槽」に変わった事です。



これまでシンラで「ファーストクラス浴槽」を体験されたお客様から「とてもリラックスできる」とご好評をいただいていたので、より手頃な価格帯のサザナで同じデザインが選べるようになった事は非常にありがたいです。


実際にシンラの浴槽の形状をサザナの浴槽の断面写真と重ね併せてみるとほぼ同じ形状だという事が分かります。そしてこの入浴シルエットを見て思い出した画像があります。それは・・・


TOTOが2017年に発表した浴槽「フローテーション・タブ」の入浴画像でした。

浴槽につかるよりは、シャワーで済ますことが多い海外に「ただのバスタブではなく、お湯の浮力を生かしたリラクゼーション装置として見せれば、日本の入浴文化を発信しやすいと考え」作製したそうです。


「ゆるリラ浴槽」につかったときの姿勢は下図の中間に近いものだという事が分かります。


そしてこれが「フローテーション・タブ」の本体です。この形状を見るとこれをそのままシステムバスの浴槽のデザインとして落とし込むのはさすがに無理だなと思います。

これを違和感の少ない形状にまとめたのが「ファーストクラス浴槽」や「ゆるリラ浴槽」なのでしょう。普及し、モデルチェンジするにつれて少しづつオリジナルのデザインに近づいていくのかもしれません。


他の箇所もより使いやすさを追求した、きめ細かい変更が行われています。シャワーバーはアーチ型となり、座ったときに手元に近くなるデザインになりました。


カウンター正面に付いていた収納棚は側面に移動し、出し入れがスムーズになりました。


シャワー水栓の形状も変更され、ボトルなどの一時置き場としても使えるデザインになりました。


ほっカラリ床のパターンもシンラと同じ高級感あふれるデザインになりました。細かいことですが、浴槽とカウンターの色も低彩度化されて落ち着きを増しています。

 

2019年11月06日