太陽熱温水器の専用水栓について
下の写真の壁に取り付けた自在水栓は何の為の物だと思いますか?
実は太陽熱温水器専用の単水栓です。浴槽用水栓の水と混合して使用します。
先日システムバスの施工業者に「太陽熱温水器専用の単水栓って他社の現場で取り付けたことありますか?」と、聞いたところ、「いやあ、安田さんの現場くらいですね」との返事でした。
え?そうなんだと軽くショックを受けましたが、確かに給湯器に自動お湯はり機能がついている家庭が珍しくなくなったこのご時勢にわざわざ温度が一定でない給湯設備でお湯はりをするのは面倒ではないのかな?とは思います。
それなら太陽熱温水器からの配管を直接お湯はり機能付きの給湯器に接続してしまえば解決しそうなものですが、それができるのは今や一部の給湯専用灯油ボイラーのみとなってしまいました。
以前は普通に接続していたのですが、安全上60℃以上の湯が給水口に入ると使用者が火傷をしてはいけないという事で、給湯混合弁のサーミスタが感知してエラー⇒機能停止になってしまうのです。
メーカーに今後の事を確認したところ、いきなり全ての灯油ボイラーに接続できなくなると取替時に困るお客様もいらっしゃるので、一部の機種で接続可能にしていますが、いずれは全て接続ができなくなるでしょうとのことでした。
ソーラー接続ユニットという内部で60℃以上にならないよう温度調整してくれる機械を接続すれば便利な追焚機能や自動お湯はり機能付きの給湯器に接続できますが、ユニットの価格は加圧ポンプ付きでなんと80,000円(税抜)!!
と、いうことで通常はシンプルに専用単水栓を設けることになるのですが、気になるのはシステムバスの施工業者の言葉・・・最近は太陽熱温水器より太陽光発電パネルを日当たりの良い屋根に設置するので、件数が減ったのか?又は何か他に良い方法があるのでしょうか?