似ているようで実は形状が違う?新型TOTOサザナのゆるリラ浴槽とシンラのファーストクラス浴槽

先日TOTOのシステムバス・新型サザナのゆるリラ浴槽が上級グレードの「シンラ」のファーストクラス浴槽と同等の形状になりましたと報告をさせていただきました。

その後TOTOのQ&Aコーナーを確認すると、ゆるリラ浴槽に関する項目が追加されており、そこには「ゆるリラ浴槽はファーストクラス浴槽の思想を受け継ぎながらも形状は大幅に異なります」と掲載されていました。


以前は断面図を見ただけで形状はほぼ同じだろうと思いこんでいましたが、「大幅に」と書かれていると気になります。そこでカタログの資料で確認をしてみました。

まずは新型サザナ 1616サイズのゆるリラ浴槽からです。

クリックするとゆるリラ浴槽の説明動画を見る事ができます。



浴槽の形状と各部寸法は以下の様になります。※()内の寸法は1717サイズのものです。



次はシンラ 1616サイズのファーストクラス浴槽です。標準はステップなしですが、サザナのゆるリラ浴槽に合わせてオプション仕様のステップ付きで比較をします。


浴槽の形状と各部寸法は以下の様になります。※()内の寸法は1717サイズのものです。

クリックするとファーストクラス浴槽の説明動画を見る事ができます。


図面を重ねてみると違いが良く分かります、まずは平面図から。

青色がサザナのゆるリラ浴槽ですが、少しスリムな形状で、ステップの奥行も違います。

ヘッドレストがないせいか首まわりのサポート形状も大きく異なります。


次に断面図で比較をします。

ゆるリラ浴槽はステップ部分の奥行が長い分、背もたれがファーストクラス浴槽より後退しています。入浴姿勢の安定性をより重視したためかもしれません。

ファーストクラス浴槽はステップの奥行も短めで、ヘッドレストがある分よりリラックスした姿勢がとれるようになっていると言えるでしょう。


浴槽の形状の違いをまとめると、ゆるリラ浴槽はこれまでステップが付いていたラウンド浴槽に変わる基本仕様になった関係か、安定性重視の形状となり、ファーストクラス浴槽はプレミアムグレードらしくより「気持ちよさ」を重視した形状になっています。

それにしても、Q&Aコーナーに気が付かなければ「ゆるリラ浴槽とファーストクラス浴槽の形状はほぼ同じですよ」とお客様に伝えてしまうところでした。

2019年12月04日