TOTOの新型壁掛けトイレFD(フローティングデザイン)
TOTOから来年の2月に新型の壁掛けトイレが発売されます。
床の掃除がしやすいフローティングデザインになっています。
見た目はタンクレスタイプのネオレストをフローティングデザインにした様に見えますが、実際は後方のキャビネット内にタンクを収納しています。ウォシュレットも専用品ではなく通常タイプの6種類が選択できる様になっていて、将来的なメンテナンス費用の負担も減らせる設計となっています。
取付の際には人間+便器の重量を背後の壁で支えなければならないので壁の補強が必要になります。従来のフローティングデザインの便器の周囲の壁(3方)の補強用件は12mmの合板1枚でありました。
新型は背後の壁に合板3枚重ねの施工が必要となっています。キャビネットがスリムになって横壁からの支持ができないので、やむをえず背後の壁の補強要件が厳しくなったという事でしょう。
室内の間口も750mm~960mmという制限がありますので、車椅子も入れそうな広さのトイレには設置ができないという事になります。
排水芯は120mmとなっています。背後の壁厚が最低36mm必要なので、従来の200mmでは排水管位置の変更をせざるを得ないし、200ー36≒160では中途半端なのでネオレストや他社の便器と互換性のある120mmになったのでしょう。便器先端の位置はピュアレストEXと同等の760mmになっています。
これまで最低でも415,700円(税抜)だった壁掛けトイレが298,000円(税抜)から購入可能になった事は朗報です。壁の補強や取替費用は特殊な構造の為割高になりますが、長期的な家事負担の軽減は見逃せないものがあります。